1928年に名古屋の地に開始したキリスト教会(在日大韓基督教会名古屋教会)が戦争の艱難辛苦の時代の後もキリストの福音をのべつたえる使命を帯びて、再建されました時に、幼い子どもたちを預かる幼稚園を開設しました。それが、その後、教会の母体の上に設立される社会福祉法人永信会の福祉事業の礎となって行きました。
そして、1985年に名古屋教会の戦後の三番目に当たる今日の会堂、『地之塩館』を建設するに当たり、幼稚園から引き継がれ、すでに開始されていた永信保育園と併せて、私共、特別養護老人ホーム永生苑がデイサービス事業、および居宅介護支援事業と共に開設される運びとなりました。
以来、私共は自分が神に愛されたように隣人を自分自身のように愛する、というキリスト教精神に基づき、名古屋市をはじめ、地域社会の皆様のご愛顧に支えられながら今日まで歩んでまいりました。世界がいっそうグローバル化する中で少子高齢化も進む日本社会におきまして、文化の多様性を大切にし、保育園との併設による世代間交流の条件を活かし、隣人に心から優しい地域福祉の構築をめざして希望を抱き、多くの人々に愛されながら元気よく歩んでゆく所存であります。
社会福祉法人永信会 特別養護老人ホーム永生苑
苑長 金 性 済(キム・ソンジェ)
基本理念
- *「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、私にしてくれたことなのである」(マタイ福音書25:40)と言われたキリストの御心に従い愛と謙遜をもって人間の尊厳を守り小さく弱い立場にある人の視点から社会福祉の使命を担うこと
- *併設される永信保育園との交流を通して幼児と高齢者の世代間交流を推進し命への慈しみと尊敬の心を涵養すること
- *社会福祉の事業を通して異文化の背景をもつ高齢者や職員も隣人愛と相互理解をもって共に生きる社会を目指すこと
基本方針
- 入苑者・利用者、そしてその家族から心より信頼されるよう誠実な努力を尽くすこと
- 入苑者・利用者が安心して過ごし、利用していただける質の高いケアーを提供できるように絶えず改善に努めること
- 地域社会に根ざし、地域住民に信頼と協力を得る、自立と共生の社会福祉を確立すること
- キリスト教社会福祉の根本精神を見失うことなく、市場原理社会の中で耐えうる経営管理を確立すること
- 職員の生活を保障しつつ、愛と信頼につながれ、永生苑の基本理念と使命をともに担う職員体制を構築すること