介護の豆知識や介護のワンポイントアドバイスを載せています。
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- 皮膚をさわって骨がすぐ触れるところが、床ずれのできやすい部位です。 同じ箇所の長い時間の圧迫を避けることが大切です。 枕、クッションを使って2時間ごとに体の向きを変えてあげましょう。
- 皮膚が赤くなっているのは、床ずれの初期です。マッサージ、日光浴、体を拭くなどで血液循環をよくしましょう。
- 皮膚がただれたり、黒ずんだり、穴があいたり、化膿したりしてきたら、ドクターに診ていただき適切な治療を受けてください。その部位のみの症状だけでなく全身状態が悪くなることがあります。
- 体の圧迫を緩和するためにエアーマットの使用も有効です。 中に空気を入れた敷布団です。 モーターが付いておりその空気圧を調節することができます。 エアーマットを使いたい方は介護用品で借りることができます。
- 片麻痺の方もなるべく自分の力で食事ができるよう援助しましょう。
- 正しい姿勢を保つこと→背もたれのしっかりした椅子の使用。 クッションなどを使って体の傾きを補正する。
- 食べこぼしてもいいようにエプロンを使用する。
- 自助食器、スプーンなどを使用する。
- その方に合った食事を用意しましょう。
- 主食の種類 (米飯→粥→ミキサー粥)
- 副食の種類 (普通→荒く刻んだもの→細かく刻んだもの→ミキサーを掛けたもの)
- 誤嚥性肺炎(水分、食物が食道でなく気管に入ってしまい起きる肺炎)を予防しましょう。
- 辛いもの、酸っぱい物、ぱさついたものはむせやすいので注意しましょう。
- 水分がむせてしまう方には、水分にトロミをつけましょう。(スティック状の物を水分に混ぜると片栗粉のようにトロミをつけることができる物があります。)
- 首が反り返った状態で食事をすると気管に入りやすいので、首の後ろに枕、背もたれを入れ正しい姿勢にしてから食事を開始しましょう。
- 徘徊(歩き回ること)について
- 本人は、何かしたいから出て行くのでそのことを理解してあげる事が大切です。
- 一緒に出かけて気分転換をしてみましょう。
- 徘徊中転ばないように、障害物をなくしたりスリッパではなく靴をはいていただくようにしましょう。
- 洋服、持ち物に本人の名前、住所、電話番号を記入したものを貼ったり縫い付けたりしておきましょう。
- 妄想(自分でしまい忘れた物を盗られたと思いこんだりする)
- 本人の話を聞いて気持ちを受け止め、否定をしないようにします。
- 不潔行為
- 自尊心を傷つけない対応をしましょう。
- 汚物行為をしても本人には悪い事をしたという認識がないため叱責などはしないようにします。
- 排泄パターンをよく知り、排泄物はすぐ処理するようにしましょう。
- せん妄(孤独や不安がつよくなる夜間に興奮した状態になること)
- 話し相手になりゆっくりと落ち着かせます。あたたかい飲み物などすすめてみる。
- 不眠が引き金になる事もあるので安眠できるようにします。
脱水の特徴的な症状
- 一般的に成人の場合は重量比の70%が水分であるのに対し、高齢者の場合は成人の60%まで体内水分量が減っている状態なので、すぐに脱水状態になり易いのです。
- 口の渇きも若い人のようには感じないので水分が必要でも摂らずにいることがあります。ですから、口の渇きを感じていなくても時間的な水分補給が必要です。
- 1日に、1,000cc程度の水分が必要ですが、一度には飲めないので、少しずつ回数を多くとりましょう。
- 傍にセットすればご自分で水分を摂れる方には、倒れても水分のこぼれにくい容器に入れていつでも飲めるようにしておくといいと思います。
- 脱水はただ単に水分が抜けただけの状態ではなく同時に塩分(電解質)も失われています。ですから補給する水分は、体への吸収スピードも速いのでスポーツドリンクがよいと思います。
- 高齢者の方のなかには、排尿回数が増えるから、失禁するのがいやだからと水分をとることを避ける方がみえますが尿の出ないこと(脱水)の方がはるかに大変なことだとわかっていただきましょう。
- 体の弱っている高齢者の方は体温調節ができにくいので(こもり熱など)掛け物とか衣類でこまめに調節をしましょう。
- 脱水は、夏場のことだけではありません。
冬の暖房のよくきいた室内は、空気の乾燥により体から目に見えない水蒸気として水分が抜けていき気がついた時は脱水がひどくなっていることがあります。 冬場の室内湿度はインフルエンザウイルスの感染力が弱まる60%くらいを目標にしましょう。
窓の結露は室内の湿度があるからではなく結露してしまう分室内空気は乾燥しているのです。脱水によって起こる病気
- 37度台の微熱が続く
- ボーとして元気がない、急に変な事を言う。
- 尿回数の減少、濃い尿がでる。
- 皮膚の乾燥(舌の乾燥、わきの下の乾燥)
- 便秘
- 脈拍数が増える。
- 沈下性肺炎(脱水で活動性が低下することにより分泌物の沈下やうっ血を引き起こし肺循環が悪くなりおこる)
- 脳梗塞、心筋梗塞(脱水により血液がドロドロとなり血液の固まりができ脳の血管に詰まれば脳梗塞、心臓周囲の血管に詰まれば心筋梗塞)
- 熱中症
高温の環境下や労働、運動により大量の熱が体内にこもり、発汗機構や循環系に異常をきたして起こる病気。高体温、頭痛、めまい、昏睡、けいれん等をひきおこす。子供や高齢者の場合は閉め切った車内や室内でも起こることがあります。熱中症のメカニズム
- 気温が体温よりも高くなり、湿度も75%以上となると発汗しても汗の蒸発ができず(汗が蒸発すれば蒸発する時に熱を奪うことができる)体温調節ができなくなる。
↓- 体温が37度を超えると皮膚の血管が拡張し皮膚の血液量を増やして熱を放出しようとする。(顔面の紅潮など)
↓- さらに体温上昇し、発汗により体内の水分量が減ると心臓、脳を守るために血管の収縮がはじまり熱の放出ができなくなる。
↓- 体温を調節する機能がコントロールを失い、体温がどんどん上昇する状態となる。
熱中症の種類
- 熱失神(めまい、失神、しびれ、顔色不良)
高温のため発汗しそれによる脱水のため体内の循環血液量が減少し、一時的に脳への血液が十分送られない状態となった時とか、直射日光のあたる場所での運動などにより末梢血管が広がり全身の血液量が減少することによりおこる。- 熱けいれん(痛みを伴った脚や腹部の筋肉のけいれん)
大量の発汗をすると水分とともに塩分も失われるが、この時水分のみ補給をすると塩分の欠乏状態となり、それにより筋肉のけいれんがおこる。- 熱疲労(めまい、頭痛、嘔気、倦怠感、ショック症状‥血圧低下、頻脈、皮膚の蒼白、多量の発汗)
熱射病の前段階。脱水症状(大量の発汗、下痢のどにより体内の水分電解質が不足となった状態)により、末梢の循環が悪くなり極度の脱力状態やショック症状がおこる。- 熱射病(発汗のない体温上昇〔39度以上〕、意識障害、過呼吸、全身けいれん)
水分、塩分不足から体温調節機能に異常をきたし、発汗により熱を下げることができなくなる。 全身の臓器障害を起こし、死に至る可能性もある状態。
脳血管性型は脳梗塞等で血管が詰まり脳細胞が死んでしまうことに因り男性に多い。
一方、アルツハイマー型は女性に多く、脳の変性疾患によるものと区別されています。
認知症とは「知能が後天的に低下した状態」のことを指します。
健康な成人が脳に障害を受け、「知能」の他に「記憶」「見当識」の障害や人格障害を伴った症候群として定義されます。
中核症状
周辺症状
基本は「認知症」は病気であるということを理解することです。
- 正しい認知症の知識を身につける。
- 本人のプライド・人権を尊重する。
(感情が不安定で、冷たい態度や強い言葉に敏感です。)- 健康管理に努める。
(デイケアなど、脳の活性化が必要です。)- 禁止や否定的な態度や言葉をとらない。
(認知症が進んでも感性は残されていることが多いのです。)